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湯たんぽがわりの焼け石

廿日市市の高井さん

生まれは県北の吉舎町です。

吉舎町の中でもほんとに山の中で、子どもの足では小学校まで小一時間の通学でした。
集団登校のため、私の家の前に朝みんなが集まっていました。
冬になると近くのおじさんたちが全員がそろうまでのあいだ、焚火をたいてくれていました。
「石をみつけておいで」と言われ直径5センチくらいの平らな石を一個もっていくとそれを焚火に投げ込みます。
みんながそろうと、「ハンカチだして」とその石をハンカチに載せてくれて、こどもたちはそれをくるんでポケットに入れ、湯たんぽかわりにもって行きます。
指の先がかじかむような寒い日は、ほんとうにうれしいものでした。
途中で冷たくなるとそれを石蹴りして学校までの道を楽しんだものです。
気に入った石は次の日も持って行って焚火に投げ込みます。
どんな石がいいか、それなりに研究していたような気もします。

懐かしい思い出です。

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