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焚火の香り

焚火の香り

木材に含まれていたアルデヒドやエステル類などが水蒸気とともに蒸発したもの。
木材を構成する、多糖類、セルロース、ヘミセルロース、リグニンなどが熱分解したもの。

燃焼中の木材から発生するガス

(香り成分は、微量)
水蒸気がほとんどで、他に、二酸化炭素、一酸化炭素、メタン、水素など。

香りの構成成分

酸類、フェノール類、シクロペンテン、フルフラール等の中性物質など。

これらのうち
主としてヘミセルロースとセルロースから生成するもの
  有機酸(酢酸、プロピオン酸など)
  アルコール類(メタノール、アセトイン、シクロテンなど)
  中性物質(アセトン、フルフラールなど)
主としてリグニンが分解して生成するもの
  フェノール成分(フェノール、クレゾールなど)

以上出典:森林総合研究所監修、2004、改訂4版 木材工業ハンドブック、丸善、東京

熱分解過程

(図参照、赤線がガス)
180℃までは、主に水蒸気が発生する。
250℃前後になると、ヘミセルロース(180〜300℃)が、
300℃前後では、セルロース(240〜400℃)が、
400℃前後では、リグニン(280〜550℃)が、盛んに熱分解してガスを発生する。、
さらに、500℃を超えると、水素(ピークは700℃)が発生する。

以上出典:右田伸彦ら、1968、木材化学 下、共立出版、東京


用意した樹種

  • ソヨゴ(冬青)モチノキ科フクラシバの別名があります。細胞を傷つけると黒変します。別種のタラヨウは葉が大きく、葉書の語源となりました。
  • クロモジ(黒文字)クスノキ科以前は香料を採取していました。妻楊枝に使います。
  • ヤマコウバシ(山芳)クスノキ科タンバと呼んで採取保存し、糧飯としたり餅に搗き入れたりしていました。
  • アブラチャン(油瀝青)クスノキ科実の付く頃に蒸し煮して、油を採取していた。チャンは瀝青の意味とされます。しかし、油茶を語源とする見解など(横山健三、2001、アブラチャン・ケアブラチャンの由来・語源、新潟県植物保護 29)もあります。
  • カナクギノキ(鉄釘の木)クスノキ科名前に似ず、柔らかい。幹肌がはがれるので「鹿の子木」がなまったもの。

文責:佐々木章

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