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焚火のための炉の作りかたです。
炉は、なぜか石でつくります。炉がなくても焚火はできますが、炉があると、なぜか気分が全然違います。
最初に作ったときには、「空気の通る風道がいるのではないか」「排水を考えておかないと池になるのではないか」などと心配しながら作ったものですが、そんな心配は、さらさらありません。
空気はどこからでもはいるし、水もどこからでも漏れます。空気も入らず水も漏れないような精巧な施工をしないかぎり。
心配なら、底に川砂かマサ土などを厚めに敷いてください。水はけがよくなります。
石材は、だいたい御影石の山石を使っていますが、ときには川石を使うこともあります。御影石を使うのは、そこらへんにごろごろあるからです。
これも、「火に強い石と弱い石があるのではないか」などと悩んでいましたが、そんな心配はご無用。溶鉱炉を作るわけではありませんから、そんなに温度は上がりません。
それでも、御影石は火に弱くて、長年使っていると内側がぽろぽろ剥離してきます。剥離して、それまでごつごつだった内径が、だんだん正円に近づいてくるのを見るのも、楽しみのひとつとなります。
安心院町飯田二反田遺跡で、住居跡の床面中央部に設けられていた炉。
川原石を用いたもので、直径40cm。
どこにどのくらいの炉をつくるかを決めたら、それよりも大きめに、地面に穴を掘ります。深さは、全体の規模と使う石の大きさにもよりますが、2〜30センチといったところ。
できるだけ大きな石を使いましょう。天端が平らな石をところどころ使うと、薪やコップを置くのに便利です。
石は、下に礫を叩き込んできちんと座らせます。
内法の印を地面に書いておいて、それにあわせて適当に、どんどん並べていきます。
下に礫を打ち込んで、高さを調節します。
かなり並びました。
隙間に細かい砂利を入れてつき固めます。
ついでに外側にももう一周並べて、最後に地面をならして完成。
右斜め奥の入り隅になったところは、網を置くためのくぼみです。
何度か火を焚くと、すぐに年季がはいります。これは、作成して10ヶ月後の姿。石を二重に並べたのが、よい風格になりました。
まず、大きな長方形の石を2個、対角線上に置いて位置決めをしました。
その2個を両親として、子供を円形に並べていきます。
最後の石を据えるところ。
まわりを砂利で締めて完成。
最後の2枚の石は、少し低めに置いて、火口兼網置きとしました。
火入れです。
ちょっと使い込んだところ。ちょうど半年後の姿です。
この炉は、2個の親石がチャームポイントです。
外側を大きく作りすぎたので、中にもうひとつ小さな炉を作りました。
それで、焚火の始まりと終わりには、外側の石に腰掛けられる炉となりました。
砂利がなかったので、そのあたりのマサ土をかき集めて、叩いて締めました。
大きな石と小さな石を組み合わせて、立ててみたり座らせてみたり、楽しんで作りました。多少変則的に作っておくと、お皿を置いたり、人が座ったり、火箸を立てておいたり、それなりの用途にそれなりの場所が使えます。
川原の青石を組み合わせたミニ焚火炉です。本部焚き場の近くの庭先につくりました。
平面をもった花崗岩を正面に据えて、道具とか食器とかの台にしています。
青石は花崗岩よりも熱に強いのか、いまのところまったく損傷がありません。
大きさはご覧のとおり。この大きさであれば、つくるのに重機の必要はありませんから、気軽につくれます。石も、花崗岩をのぞいてほとんどは、片手で持てる範囲のものです。
2010年大会のために、岡上さん宅の駐車場に急造した炉です。
重機が使えなかったため、地面を掘り下げないで、手で持てる大きさの石だけでつくったので、製作時間は、石集めの時間をあわせておよそ1時間ほどでできました。