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2014年それなり学会

2014年3月30日14時から31日13時にかけて、本部焚き場で“それなり学会”を開きました。「それなり」というのは、それなりに会員が自主的に開いたからです。
参加者は、N会員の呼びかけに応じた、総勢13名。
この報告も、N会員が書いてくれました。

はじまり

目的
(1)焚火の楽しさを体感する。
(2)複数の焚火の種類、火のつけ方を知る。(出来れば自分たちでも実践)

少し天気が不安定な中、本当に焚火が出来るのだろうかと不安に思いながらも現地に到着。
何やらすごそうな小屋を2つ発見!
まずは自称会場係のMさんに、敷地内の設備について色々と説明していただきました。
野外での焚火、宿泊をイメージしていた私たちは驚くことばかり。
なかでもこの小屋。

この中で焚火ができるんですよ。凄いですよね。
煙が上手く抜けるようにつくられています。
しかも壁が外側へ開き屋根のかわりをしてくれるので、雨天時の収容人数も倍増する優れもの。
他にも屋外の大きな焚火場はもちろんのこと、小屋の中の整った炊事場、水洗のトイレ、ログハウス風のシャレた宿泊小屋、道具の揃いように、皆すごい!と声をあげていました。

薪割り体験

一通り案内をして頂いたので、さっそく現地整備を。。。と思いましたが、草が伸びてない時期なので、整備はとくに必要ないとの事。
それでは次に焚火の準備をという事で、薪割体験をさせて頂きました。

薪割なんてほとんどのメンバーがした事ないので、最初はすごくへっぴり腰・・・。
会場係のMさんから、コツを教えてもらいながら固〜い薪を何とか割りました。
少し慣れてきて、いくらか薪も用意できたところで、ぼちぼち焚火開始です。

火付け

「こうやって火をつけるんだよ〜」と早速、火のつけ方のご指導を受けます。
秘密兵器(肥松)も早速登場。 自然の着火剤ってとこが素敵です。
焚き付けに火がついたら、細めの木、中くらいの木、太めの木へ火を移していきます。

なつかしい?火吹き竹も登場し、大活躍です。

樵の蝋燭

そうこうしていると、テクニカルアドバイザーのIMTさんが到着されたので、さっそく樵の蝋燭(北欧では「ヤトカンキュンテラー」というらしい)の作り方を実演していただきました。

作り方を簡単に説明すると、
1,丸太断面に、長さの半分位まで十字に切れ目を入れる。
2,切れ目の中心へ小枝や枯葉などの火のつきやすいものを詰め、炭火などで火を着ける。

すぐれもので、暖をとったり、明かりをとったりする他に、コンロの様にも使えるそう。
持ち運びもできて、とっても便利です。
何本か作って頂けたので、さっそく着火!
樵の蝋燭というだけあって、ほんと蝋燭みたいに見えます。
なんともいい雰囲気ではないですか。

キャンドルとチーズの燻製

他にも雰囲気がいいと言えば、自家製キャンドル。

そうこしてると広島市のIさんが、夜のおつまみ用にチーズの燻製の準備をはじめました。
出来上がった写真がないのが残念ですが、とっても美味しくお酒がすすみました(笑)

佳境に達す

焚火も樵の蝋燭も程よく燃えてきて、メンバーなんとなく集まったという事で簡単に自己紹介タイム。

焚火を存分に楽しむ為?料理は手軽にBBQ。
みんなでつつきながら、焚火の事や普段の活動などで会話に花をさかせました。

これは会長の印です。かっこいいですね。
みんなで記念撮影なんかもして、楽しみました。

ミュージック・タイム

22時位にミュージシャンのS君達が遅れて到着。
ギターで懐メロ?なんかも披露してくれ、更に場を盛り上げてくれました〜♪

そして夜は更けてゆくのでした。。。。。

ダコタファイヤホール

翌朝、前夜に盛り上がりすぎた為?、ちょっと遅めの起床。

片づけをある程度済ませた後、珍しい焚火の方法を実験させて頂きました。
ネットで見てどうしても試してみたかったのです。
北米のネイティヴアメリカンが使っていた焚き火技術で、名前は「ダコタファイアーホール」。
風に強く、煙も少なく、少ない燃料で調理の出来る焚き火なんだそう。
ロケットストーブの原理に近いらしいです。


このダコタファイアーホールの作り方は以下のとおりです。

1)掘りやすい土の地面を見つける。
岩や木の根、また湿った土や水が染み出してくるような場所は避けて下さい。
2)スコップなどを使い、地面を直径30cm、深さ30cmに穴を掘ります。
できれば、穴の底部の直径は40cm程度になるよう、穴上部よりもやや拡げます。
こうすることで、より多くの炭を蓄えることが出来、その結果、ホール内をより高温に保つことが出来ます。
3)穴から30cm程離れた風上に、直径15cm程度の別の穴を掘ります。
そして斜め下に掘り進むようにして、メインの穴へと繋げます。

簡単そうに思えて実は道具がないとなかなか厳しい感じでした。
が、出来てしまえば上でお湯を沸かしたりできるし、風にも強いしなかなか良かったかも。

自称会場係のMさんも気に入ってくださった様でしたので、次回の焚火の会では常設としてダコタファイアーホールがお目見えしているかもしれません(笑)

参加者の感想

・草焼き技術(くぐし)や消えゆく山仕事のノウハウの伝承の必要性を強く感じた。
私も体験してみたい。
・穴の竃を今度は体験したい。
・火を上からつけると言う事は衝撃的でした。冬上夏下だとか。
・始めは後始末とか面倒くさそうで、焚き火の良さっていうのが分からなかったんだけど、
火を囲み暖を取りながらの『団らんの火』ってのを知って楽しかった。
・大人の火遊びというか、真面目に楽しんでいる感じを受けました。
・樵の蝋燭とてもいいですね。今度は樵の蝋燭の上で、お湯でも沸かしてみたいです。
・火をじっと見つめていると、時間を忘れてしまいます。
・薪割りや火おこしも体験でき、とても楽しい焚き火でした。
・好奇心をくすぐられる体験や話がいっぱいでした。また次があれば参加したいです。
・水と廃油のキャンドルもビックリでした。素敵です。
・フォックスフアイヤークリスマスの話しが印象に残った是非読んでみたい。

総括

会場係さんとテクニカルアドバイザーさんの手厚いバックアップのおかげで、焚火の楽しさをみんなで体感できたと思います。
また、一般的な焚火ではないものも体験させて頂き、また新たな楽しみもわいてきた様です。
目的は達成できたのかなと思います。

個人の感想

色々な事を見聞きし実際に体験もでき、好奇心が更に刺激され、次の意欲がわいてきました(笑)
次回は、ダコタファイアーホールを実用的に使ってみたいです。
また、丸太は通常簡単に手に入らないので、樵の蝋燭みたいなのを作って灯せるか試してみたい。

ちなみに、日本版フォックスファイヤーを見つけました。

高校生が昔の人たちの生活や仕事についてインタビューしたり、体験したりしてました。

昔の方たちの知恵や技術が廃れていくのはさみしい事です。
こういった昔の方たちから伝わってきたものにこそ、本当の生きていく力というのが
宿っているんだろうなと感じました。
少数だとしても、そういった方たちがまだ辛うじて生きていらっしゃるうちに、
学べる機会が少しでもあるといいなと思います。

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